カミングアウトを数倍階簡単にするネガティブ思考の活用方法

カミングアウト、精神科でのカウンセリング、そして手術。
GID治療をすすめるにあたって、他人の自分に対する視線は気になる人もいるのではないでしょうか。この壁に衝突して挫けてしまうことのないように、マイナスな考えに頭を支配されてしまう原因と解決法2つをご紹介します。
自分がGIDであると理解し、カウンセリングを終えると、多くの方はご家族や友人にカミングアウトをするでしょう。ですがいきなり問題と直面します。
「伝えてどう思われるのか」
「今までと同じように接してくれなくなるのではないか」
「関係が壊れてしまうのではないか」
ネガティブに陥ってしまうと、このようにマイナスなことばかり考えてしまうのです。
既にカミングアウトや治療を済ましている人であれば99%の方が、この状況を経験済みと言います。
なぜこのようにマイナスのことを考えては、踏みとどまってしまうのでしょうか?
どんなことにも“耐性”が存在します。
例えば、旅館の美味しい料理を毎日3食、10年も食べていれば飽きますね。
お薬を飲み過ぎて、菌に耐薬性ができてしまうのも同じことです。
十数年生きて来て、GIDであることに納得できたのは、ほんの数年または数日前。
GIDである自分自身に対して、耐性がないのは当たり前のことなのです。
要は、自分自身がGIDであることを“特別である”と考えているから、自分に自信がなくなり、カミングアウトがしづらくなってしまうのではないでしょうか。
では、どうすれば頭を悩ますこともなく、カミングアウトをできるのでしょうか。
・ネガティブ思考な脳を活かす
負のスパイラルに陥ってしまうと、行動することは容易ではありません。
ネガティブ思考の方は、行動する前から頭をフル回転させてまでも悩んで、とにかく行動しなくてもよいと言ってもらえるような方法を血眼になって探しています。
なので、「悩んでまで行動しないでいい」と言える理由を作ってしまえばいいのです。
先ほどお話した“耐性”の話を覚えていますか?
耐性はどんな人間にも備わっています。
あなた自身が生活をしていく上で、自分を隠さないことが、
自分自身にとってもカミングアウトをしたい相手にとっても“耐性”を鍛えていく一番の良薬です。
GIDであることが特別なものではないと双方の腑に落ちた瞬間に、カミングアウトをすることは数段容易にできるようになります。
・行動>思考
上に挙げた方法とは全く別になりますが、マイナスなことを考えるよりも先に行動してしまうパターンです。先ほどもお話した通り、マイナスなことを考えてしまってからでは、恐怖のあまり身体が動かなくなってしまうことがほとんどです。
ネガティブ思考な人に100%言えることは、起こってもなくて、起こるかもわからない先のことを、リアルに考えてしまうということ。自分自身で恐怖を纏ってしまう傾向にあります。
全然行動できずに現状が動かない人にとっては、
まずは行動してみることで良い結果を招くかもしれません。
ネガティブ思考はマイナス要素ばかりではありません。
慎重に考え、事運びの雰囲気を敏感に感じ取ることができ、どんなリスクが存在するかの分析にも長けていると言えます。
行動を起こした先に何かイレギュラーが起きてしまったとしても、予めリスクを把握していたのであれば、対処可能ですよね?
ネガティブ思考であっても、活かし方次第ではポジティブ思考を上回る力を秘めています。
これから職場やご家族、友人にカミングアウトを考えている方にとって、この文章が何らかのお役にたてれば幸いです。